ドンファンの食卓 #4
90年代後半に活躍した日本のロックバンド
MOON CHILDの3rdアルバム
POP AND DECADENCE収録。
アルバム発売当時に聴いたときは、
歌詞がすごくインパクトあって
曲の印象は薄かったけど
20年ぶりに聴いたら、
曲は意外とテンポがよくて
ファンキー。
歌詞は
手強い女性に恋した「僕」が
自分の中のもう一人の自分
「ドンファン」に
話しかけてる感じ。
エロな雰囲気。
「柑橘系の堕落臭」っていう
相反する要素が
合わさってる表現が印象的。
音ともピッタリはまってて、
「かーんきつけーいのー」って
歌うときもちいい。
いやたぶんカラオケで
歌わないけど。
プレイボーイの代名詞。
イタリア語だとドン・ジョバンニ
(Don Giovanni)
フランス語だと
オペラで「ドン・ジョバンニ」を
題材にしている。
あらすじは、
ドン・ジョバンニがいつものように
その地で見つけた女性の家に
いるとき、
トラブルで殺人を犯してしまい、
逃げ回っていたけど全く反省せず、
いろいろあって
最終的に地獄に落ちる話。
ドンナ・アンナは
その話に出てくる女性。
マノン・レスコーは絶世の美少女。
プッチーニもオペラにしている。
美少女だけど欲深かったりして、
彼女を愛する男たちは
嫉妬とか浪費で破滅し、
何だかんだで非業の死を遂げる話。
柑橘系の堕落臭がしそうだ。
昔の巨匠たちは、
イケメンでも美人でも性格悪いと
破滅するよって話にしたみたい。
「(Boogaloo, Bugalu)1965年から1970年ごろにかけて主にニューヨークで流行したラテン音楽の一種。リズム・アンド・ブルース、ソウルなどの米国のブラック・ミュージックと、キューバ〜カリブ系のラテン音楽が混合されたサウンドが特徴である」
だそうだ。
佐々木収さんはオペラにも詳しかったんだろうか。
聞いててなんだか恥ずかしくなる。
インテリ気取りだった
自分の黒歴史が
明るみに出ちゃったイメージ。
まあでも、
その世界をひとつの歌に
まとめてしまうところはスゴいし、
そんなところも好きなんだけどね。
歌詞
https://petitlyrics.com/lyrics/2425214