ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン2021(姫路公演) #53

2021年11月5日(金)

出演指揮:リッカルド・ムーティ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 

アクリエひめじオープニングシリーズ
ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン2021

19:00開演

 

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関連サイト↓

www.suntory.co.jp

 

【プログラム】
シューベルト交響曲第4番 ハ短調 D. 417「悲劇的」
ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント~バレエ音楽『妖精の接吻』による交響組曲
メンデルスゾーン交響曲第4番 イ長調 作品90「イタリア」

【アンコール】

ヴェルディ運命の力 序曲

 

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初めてのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート。

初めてのリッカルド・ムーティ氏。

 

そして、

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートは、

自分が一生に1度は行きたいと思っていた

コンサートのひとつだ。

 

(もちろん、毎年行けるくらいの

お金と時間があるのが理想だけど。)

 

 

そして、初めての姫路。

関東圏に住んでいるので、

東京公演に行きたかったのだが、

チケットが取れず。

大阪公演も販売終了。

 

名古屋公演と迷ったのだが、

名古屋は日程が合わず。

まさかの姫路公演に行くことになった。

 

世界的なオーケストラの来日公演で、

全国4か所の中に姫路が入っているというのは

かなりレアなのではないだろうか。

 

会場となった「アクリエひめじ」の

オープニングイベントの1つとして

開催されたようだが、

姫路にウィーン・フィルを誘致するのに、

関係者の方々は

すごく頑張ったんだろうなあ。

なんて妄想してしまった。

 

終演後に自宅まで帰るのは難しいので、

姫路に泊まるか、

神戸まで移動するか・・・・・・

散々考えて路線検索のサイトを

調べまくったりした。

 

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「アクリエひめじ」は、

国際会議や講演会にも使える

コンベンションセンターなのだが、

オーケストラの音響も

自分的にはそこまで気にならなかった。

 

アクリエひめじ ホームページより↓

https://www.himeji-ccc.jp/organizer/large_hall.html

 

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曲目は、

現在のコロナ禍の雰囲気を表しているような

 

シューベルト交響曲第4番 ハ短調 D. 417「悲劇的」

で始まり、

 

今回初めて聞いた

ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント~バレエ音楽『妖精の接吻』による交響組曲

に続き、

 

華やかな

メンデルスゾーン交響曲第4番 イ長調 作品90「イタリア」

でしめくくり。

 

そしてそして、

アンコールは無いかな・・・・・・

とあまり期待していなかったのだが、

 

なんと

ヴェルディ運命の力 序曲 !!

 

 

アンコールにはちょっと重たいけど、

フルコースの後に、

またお肉料理が来たような重厚感だけど!

でもでも

大好きな曲。

 

自分が学生時代に

吹奏楽で演奏したことのある

思いでの曲であると同時に、

 

リッカルド・ムーティ氏の得意な

ヴェルディの曲。

 

もう、最初のファンファーレを聴いた時点で、

感動!!!

続く弦楽器の旋律で、

うわーっとこみあげてくるものがあった。

 

姫路まで来てよかった!

そう感じたコンサートだった。

 

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指揮のリッカルド・ムーティ氏は、

コロナ禍の2021年のニューイヤーコンサートで、

 

「私たち音楽家にとって、音楽は仕事ではなく、使命なのです」

「身体の健康は大切ですが、精神の健康も同じくらいに大切です。

音楽はその精神を健康に保つのに必要なのです」

という旨のお話をしている。

 

www.sonymusic.co.jp

 

リッカルド・ムーティ氏指揮のコンサートに行ったのは、

実はたまたまなのだが、

このエピソードを聞いて、

すっかりファンになってしまった。

 

2020年の2月頃から、

新型コロナウイルスの話題が、

世界中で広がり始め、

「『不要不急』のものは我慢しましょう」

という風潮で、

 

「コンサートも音楽も不要不急なの?」

という、重苦しい問いが、

自分の中にも渦巻いていたのだが、

 

その問いに対して、

リッカルド・ムーティ氏は、

明快に、力強く答えを示している。

 

公演の休憩中に

この記事を読んでいたのだが、

読んだことで、

自分にとっては、

音楽に希望が戻ってきた

そんな感じの公演になった。

 

リッカルド・ムーティ氏は

今年80歳とは思えない

力強い指揮だった。

運命の力」以外のベルディ作品も聞いてみたい。