STAND UP! CLASSIC FESTIVAL'19 #20
イープラス主宰の野外classicフェス。
通称「スタクラフェス」
2019年9月28日、29日横浜赤レンガ倉庫特設会場にて開催。
2018年に引き続き2回目。
日本では、屋外のclassic音楽のフェスはとても少ないように思う。
フランスのclassic音楽の祭典、「ラ・フォル・ジュルネ」が、2005年から日本でも開催されるようになった。
それによって多少classic音楽の敷居は低くなったと思うが、
それでも、屋外の会場にレジャーシートを敷いて、お酒を飲みながらのんびりclassic音楽を聞けるような環境はまだまだ少ないと思う。
そんな数少ない日本でのclassic音楽のフェスが、この「STAND UP! CLASSIC FESTIVAL」である。
厳密に言えば、classicだけでなく、ミュージカルや映画音楽、吹奏楽などの公演もあるのだが、それはそれでいいと思う。
フェスの一番の魅力は、いろいろなアーティストの演奏を2日間でたくさん聞けることだろう。
もちろん、音響の面ではコンサートホールのほうが格段にいい。
しかし、たとえ有名なコンクールで入賞した若手でも、1回1万円以上するコンサートにそう行けるものではない。
今はYouTubeや音楽配信サービスがたくさんあるので、ある程度の雰囲気はわかるが、やはり生演奏のほうがいいし、そのアーティストの技術だけでなく人となりもファンになるには必要だったりする。
今回、特に印象に残ったのは、
ヴァイオリン奏者の五嶋龍さん、ピアニストの藤田真央さん。
五嶋龍さんのは、classic音楽の奏者としては珍しく、格闘家のような体格だが、(空手も本格的にやっていたらしい!)そのイメージにピッタリの力強く、そして時に繊細で美しい音がとてもステキだった。
気さくな性格もあってすっかりファンになってしまった。
一方、藤田真央さんは今年の6月にチャイコフスキーコンクールで入賞した、今大注目の若手である。
映画「蜜蜂と遠雷」で風間塵役の「中の人」をやっていたりする。
そのほか、ミュージカルのステージでは、LE VELVETSや、伊礼彼方さんの歌声が素晴らしかった。
また同様のイベントがあった際にはぜひ聞きに行きたい。
特設サイト↓
https://standupclassicfes.jp/
9月28日「五嶋龍スペシャル」&藤田真央
・クライスラー:レシタティーボとスケルッツォ
・サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番
・リスト:ウィーンの夜会
・サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
9月28日「クラシック紅白歌合戦 オペラからミュージカルへ」
・プッチーニ『トスカ』星は光りぬ / 西村悟(テノール)
・ドニゼッティ『愛の妙薬』ドゥルカマーラの薬売りのアリア / 北川辰彦(バスバリトン)
・プッチーニ『蝶々夫人』ある晴れた日に / 小林沙羅(ソプラノ)
・トゥーランドット / LE VELVETS
・オー・ソーレ・ミーオ / LE VELVETS
・『レント』シーズンズ・オブ・ラブ / LE VELVETS
・『ドリームガールズ』Listen / エリアンナ
・『オペラ座の怪人』ポイント・オブ・ノーリターン / 伊礼彼方、小林沙羅(ソプラノ)
・『ジキルとハイド』ディス・イズ・ザ・モーメント / 伊礼彼方
・『モーツァルト!』僕こそ音楽 / 昆夏美
・『ライオンキング』愛を感じて / 昆夏美、北川辰彦(バスバリトン)
・『レ・ミゼラブル』夢破れて / エリアンナ
『レ・ミゼラブル』星よ / 伊礼彼方
『レ・ミゼラブル』彼を返して / 佐藤隆紀(LE VELVETS)
『レ・ミゼラブル』オン・マイ・オウン / 昆夏美
『レ・ミゼラブル』ワン・デイ・モア / ALL CAST
『レ・ミゼラブル』民衆の歌 / ALL CAST
9月29日
・カプースチン:24の前奏曲より 第11番、第24番 / 紀平凱成(ピアノ)
・紀平凱成:Winds Send Love / 紀平凱成(ピアノ)
・ミヨー:スカラムーシュ / 上野耕平(サックス)、三ツ橋敬子(指揮)、神奈川フィルハーモニー管弦楽団
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番より / 反田恭平(ピアノ)、三ツ橋敬子(指揮)、神奈川フィルハーモニー管弦楽団
・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 / 五嶋龍(ヴァイオリン)、三ツ橋敬子(指揮)、神奈川フィルハーモニー管弦楽団
・ストラヴィンスキー『火の鳥』より / 三ツ橋敬子(指揮)、神奈川フィルハーモニー管弦楽団