KHACHATURIAN / IPPOLITOV-IVANOV-IVANOV :ORCHESTRAL WORKS-BBC Phill / Glushchenko #49

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ハチャトリアンの「勝利の詩」、

Symphony No.3 ‘Simfoniya-poema’ (交響曲第3番『交響詩曲』)

イッポリトフ・イワノフの「コーカサスの風景」が収められたアルバム。

演奏は、BBCフィルハーモニー管弦楽団

指揮はFedor Glushchenko(フョードル・グルシチェンコ)

1994年発売。

 

 

Symphony No.3 ‘Simfoniya-poema’は、

1947年に

ロシア革命30周年記念のために

書かれた曲だそうだ。

編成が大きすぎて、

地方で演奏できない、と当時の共産党に怒られたという話もあるとか。

オーケストラの他に、

オルガン、

そしてソロトランペット15本という

珍しい編成。

 

曲調は、陰鬱で不穏な雰囲気で始まり、

混沌としたオルガンの旋律が

延々と続く。

最後は勝利らしき

力強く、華やかな旋律になるけど、

お祝いってイメージじゃない。

これ演奏して大丈夫だったのか・・・・・・。

 

 

Symphony No.3 ‘Simfoniya-poema’目当てで買ったアルバムだけど、

1曲目の「勝利の詩」は、

あまり演奏される機会のない、

レアな曲らしい。

こちらの曲の方が、

曲調が終始明るく、

お祝いや革命記念に合ってる気がする。

 

イッポリトフ・イワノフの

コーカサスの風景」が、

一番演奏される機会が多いのではないかと

思われる。

 

 

★個人的な思い出としては

 高校のころ、

 吹奏楽コンクールの自由曲で

 ハチャトリアンの

    Symphony No.3 ‘Simfoniya-poema’ の

 抜粋して編曲したバージョンを

    演奏したのが

 この曲を知ったきっかけだ。

 

 全国大会で

    この曲を演奏した学校があったらしく、

 当時の先生が聞かせてくれたときは、

 その暴力的な迫力と、悲壮感、

 エネルギー、重厚感、シュールさ、

    華やかさに圧倒された。

 

 その前の年は、

 レスピーギの「ローマの祭り」が

    自由曲だった。

 ああいう感じの曲が好きだったから、


 「何で今年はこんな個性的な曲なんだ!

 『ローマの祭り』みたいな

      華やかな曲がいい!!」

 と思ったものだ。

 「先生!

     こんな曲どこで見つけてきたの!?」

 

 でもまあ、ハチャトリアンの

    民族的な音楽やリズムは、

 ハマるとすごく中毒性がある。

 このアルバムの曲も、

 時々すごく聞きたくなる。

 そして、

 

 そして、

 それまでは「剣の舞」しか

    知らなかったけど、

 Symphony No.3 ‘Simfoniya-poema’ を

   きっかけに、

 「ガイーヌ」の他の曲や

 「スパルタクス」「仮面舞踏会」

    とかも聞くようになった。

 

 どうやら

 マイナーでレアな盤らしくて、

 どうにも手放しづらい。

 

 

★以下、自分の勝手な

 Symphony No.3 ‘Simfoniya-poema’の

   イメージ。

 

 初めのHの音が続くところは、

 灰色の空の彼方から

 戦闘機が1機、また1機と飛んでくる。

 それが空を埋め尽くしたところで

 ファンファーレ。

 だんだんと都市が見えてくる。

 

 スネアとトランペットの音階は

 歩兵はじめ陸軍部隊が

 整然と進んでくるイメージ。

 

 そして、オルガンの狂ったような旋律で

 戦闘開始。

 死闘が繰り広げられる。

 

 途中の弦楽器の旋律で小休止。

 広い国土を見渡すイメージ。

 民族的なフレーズも出てくる。

 

 だんだんと激しくなっていく旋律で、

 長い戦闘にも哀しみにも

    終止符が打たれ、

 最後の力強い旋律で、

 たぶん勝利を祝っているんだろうなぁ。

 

 などど思いながら

 練習していたのを思い出した。

 

 

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Symphony No. 3,

Symphony No. 3, "Simfoniya-poema"

  • BBCフィルハーモニック・オーケストラ & Fedor Glushchenko
  • クラシック
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